グエンさん頑張って
[ グエンさん頑張って! : 介護現場の外国人スタッフのコミュニケーションの壁 ]
最近、新しいスタッフが入社した。私と同じ立場の外国人だ。 新しいスタッフの名前はグエンさん。 ベトナム人です。
日本の介護職に就くステップの中には意外と外国人がたくさんいるようだ。半年前、実務者研修課程に参加する際、講師が日本の介護職で働いている外国人の現状について説明をしたことがある。 その中で多くの割合を占めている国が。
1.ミャンマー、2.インドネシア、3.ベトナム、4.フィリピンと説明してもらった。
「ミャンマー人を日本で見たことがないんだけど?」と思い、厚生労働省のホームページで資料を検索してみたが、日本とミャンマーとは経済協力協定になっていないようだが、その講師が正確でない内容を教えてくれたのか、私が知らないがミャンマー人がたくさんいるのかは今のところよく分からない。
その講師は、日本の高齢化により介護産業分野に人手不足が深刻だとして、今後介護産業分野は外国人の手を借りなければならない状況が迫っているという。 その予測が妥当なら深刻なことだ。将来の介護産業のために、将来の日本社会のために様々な準備が必要と思われる。 実は未来まで行くまでもなく、現在も介護職では常に人手が足りない。
実務者研修に一緒に参加した受講生たちと話をしてみると、各施設の中で外国人職員がいるところがほとんどだった。 外国人労働者の人数が少ないか多いかの違いだった。外国人労働者との関係から来る最初の障壁はやはりコミュニケーションだ。
今度新しく入社したグエンさんもやはり日本語のコミュニケーションの問題が一応一番急がれるようだ。
[グエンさん、はじめまして。 もしかして、今まで、介護の仕事をしたことありますか。]
[はい。] と短く答える。
[あ、経験がありますか?よかったです。では、どんなところで働いていましたか?]
[スミマセン、ワカリマセン!]と返事が返ってきた。
[??? グエンさん、日本にはいつ来ましたか?]と聞くと、指で4を表示した。[4年前に来たんですか?]
[はい!]
[今年4月に来たんですか?]
[はい!]
[4ヵ月前に来たんですか?]
[はい!]
[ (うん?どっち?どうしよう。。。話が通じないんだ!) ]
困ったな。これからグエンさんと仕事を一緒にすることは、ま〜、何となくできると思うんですが、円滑に仕事が回るまでには少し時間がかかりそうだ。
がんばれグエンさん!
日本人の立場では外国人が仕事を引き受けることがおそらくそれほど嬉しくはないかもしれない。文化的な違い、言語的な壁があるので、外国人職員がいくら頑張っても日本人職員より満足度が落ちるのではないかと思う。しかし、外国人の立場から見れば、私たちが日本人の足りない働き口を奪って不必要な社会的競争を煽ることはないと思う。
むしろ、一般の人々があまりやりたくない分野である介護職なので、それほど不快な感情を持つ必要はないとあえて慰めるんだ。もうし、日本人が介護職をすべてやりたがっても、外国人介護職員のせいで就職の妨げになるなら、私は今でもこの仕事を辞めて他の仕事を探しに出るつもりがある。だが、現実の介護現場は、日本人のスタッフは言うこともない。外国人スタッフも足りないんだ。たとえ日本語で言葉がまだ通じない外国人でも大丈夫だから来てほしい状態だ。今からでも直ちに採用サイトであるindeedとか他のアプリに入って介護職を検索してみると、決して少なくない時給を提供しているにもかかわらず、常に人が足りない形で人を探している。
猫の手でも借りなければならないところだが、外国人の手でもどうだろうか。もちろん、言語や文化的違いなど色々な問題などがあるが、私たち皆が一緒に悩んで解決していかなければならない課題だと考えていただければありがたい。
日本語が下手だからと無視をするとか、無礼な言葉を普通に使うとかしないようにして、同じ同僚として認めてほしいという希望をここで言ってみる。そして、日本で様々な困難に耐えて働く外国人介護職たち、頑張れ。
グエンさんも頑張ってね。
*EPA : Employment Policy for Foreign Workers
日・インドネシア経済連携協定(平成20年7月1日発効)に基づき平成20年度から、日・フィリピン経済連携協定(平成20年12月11日発効)に基づき平成21年度から、日・ベトナム経済連携協定に基づく交換公文(平成24年6月17日発効)に基づき平成26年度から、年度ごとに、外国人看護師・介護福祉士候補者(以下「外国人候補者」という。)の受入れを実施してきており、累計受入れ人数は3国併せて6,400人を超えました。(令和元年8月末時点)
出典 : 参照 – 厚生労働省のホームページから。